私は牧会して44年たちます。私はあまり奇跡を信じない方ですが、それでも大きな主の奇跡を二度体験してきました。ある時、教会の信徒で篠原という兄弟が、私に言いました。「先生、私の叔母が今にも死にかけています。病院に私と一緒に来て叔母が救われるように祈ってください」私は快く彼と一緒に車で茨木のある病院に出かけました。
そこの病院は3階建てで患者さんが一杯でした。病院に入って第一にびっくりしたのはどの患者さんも寝たきりの人たちです。聞こえてくるのはうめき声だけです。「うーん。うーん。」その一室に兄弟の叔母さんが入院されていました。「叔母の豊子です」と紹介してくれました。

初めて会ってまたびっくりです。顔は干物のようであり目はくぼみ、のどに穴が開けられていて会話はできませんでした。いつ召されてもおかしくない状態でした。
そこで私は挨拶をしました。「私は教会の牧師です。甥っ子の修さんに頼まれて来ました。
天国に行く方法はただ一つイエスを信じることです。」耳は良く聞こえていました。
ただ声は出ません。「豊子さんイエスを信じられたら私の手を握ってください。」と、言いました。彼女はイエスを信じて私の手を握ってくれました。私は言いました「豊子さんイエスを信じたから天国へ入れますよ。良かった、良かった。」すると修さんが言いました。「先生、叔母に洗礼を授けることができますか」私は言いました。「水とタオルがあれば出来ます。ただし、滴礼ですけど」病院の人に言えばすぐにタオルと水が用意されました。私はイエスの名によって豊子さんに洗礼を授けました。
それから毎日曜日に礼拝のあと、車で豊子さんに会いに行きました。見舞いに行くたび豊子さんは元気になって来られたのです。まず干物のような目が開いていました。
私の顔が見えるようです。声が出ない豊子さんに私は筆談で会話をしました。

それから行くたびに元気になられプリンを食べ始め、やがて自分で立ってトイレも行くようになったのです。その筆談の中で豊子さんが言いました。「もっと早くイエス様を信じておればよかった。」

私は3月に見舞いに行ってもう12月には豊子さんは退院するまでになりました。
奇跡でした。その噂は親戚中に知れ渡っていました。ところが突然、豊子さんは肺炎を起こして亡くなってしまったのです。キリスト教の御葬式を教会ですることができたのです。それは立派な葬儀でした。
豊子さんは独り暮らしでしたから後の片付けに行きました。いろんな仏像やお札がありましたが、私はイエスの御名によって処分をしました。

マタイ9:20-24
すると、見よ。十二年の間長血をわずらっている女が、イエスのうしろに来て、その着物のふさにさわった。「お着物にさわることでもできれば、きっと直る」と心のうちで考えていたからである。イエスは、振り向いて彼女を見て言われた。「娘よ。しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを直したのです。」すると、女はその時から全く直った。

女性には生理がありますがこの女性は出血が止まらない病気です。しかも12年間もあらゆる医者にかかったり、診てもらったでしょう。一向に直らなかったのです。
然し、この女性はイエスに信仰を持ったのです。
その信仰がユニークです。イエスに祈ってもらったらではなく、せめてイエスの着物にでも触れば直るという信仰です。いま私たちにも言われていることです。
信仰をもってイエスに触れれば、いやされるという信仰です。

病気の人は教会の礼拝やワーシップでイエスに触れてください。いやされます。イエスは言われる。「あなたの信仰があなたを癒した」と。癒しはイエスに触れることです。